古賀にはゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、オオマドボタルの4種類のホタルが確認されています。
今年も古賀の至る所でホタルが飛びました。(下に今年撮ったゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの成虫の写真をアップしています。)
ゲンジボタルの一生を述べてみます。
交尾して4~5日で直径0.5㎜位の卵を水際の苔などに産みます。卵は約3週間で孵化して、1.5㎜位の幼虫になります。幼虫はすぐに川の水の中に入って行き、カワニナを食べて大きくなります。約9ヶ月間、川の中でカワニナを食べて、6回脱皮を繰り返し約25㎜に成長し、桜の咲く頃、上陸して、土手などに土まゆを作ります。土まゆの中で約40日間かかって幼虫からサナギに変態します。サナギは約2週間して羽化して成虫になります。そして、土まゆをやぶり5月中旬~6月の上旬にかけて、地上に現れて明滅しながら飛翔します。
「ホタルは自然環境のバロメーター」と言われています。
それは、
幼虫で約9ヶ月間水の中、幼虫・サナギで約50日間土の中、約2週間を成虫として草木に囲まれた緑豊かな大気中、そして卵は約3週間湿った苔などに付着して孵化し、幼虫は川の水の中へ入っていきます。以上のことから水質、土壌、大気が汚染されていては生きていけません。
また、ホタルは発光パターンでオス、メスを識別して結ばれます。明るいとオス、メスの出会いができなくなり、そこからいなくなります。古賀市でも倉庫などの防犯灯による光害が問題になっています。 (中屋)
ゲンジボタルの乱舞
ゲンジボタルの飛翔
ゲンジボタルの生息環境(清滝:上の2枚の写真と同じ場所)
ゲンジボタルの飛翔 (薦野 2012)
ゲンジボタル
ヘイケボタル
ヒメボタル